2011年12月6日火曜日

道路は続くよ 室戸まで


安芸を出てしばらくのところに、コンビニがありました。
たぶんスリーエフ。

買い物したかったわけじゃなくて、

これです。



ちーちゃんが言ってたのはこれのことね。

途中にもイルミネーションしてる家はあったけど、これは元気が出ます。
毎年やってくれているらしいです。

ほかの貫歩者も写真撮ってました。

よしっと元気を出して、またまた出発。
車の話をしたり、工場が好きな話をしたり、大きな声で盛り上がります。

道の駅大山には、わりとすぐ着きました。21時半前。
足に水ぶくれの気配を感じたあたしはテーピング、ひざ裏が痛いあーるはエアサロ。

はたして、右足の小指に、なかなか巨大な水ぶくれができていました。
小指の腹の部分、まんなかから内側にかけて、広範にぷくぷくしてます。
「触るときもちいいよ!」
と言ったらあーるに、「コメントに困る」と言われてしまいました。

血豆にはなってなかったけど、これは痛いはずだわ。

普通に立ってても薬指が若干小指を踏みつけにしてるあたしの足。遠い昔に履いてたトゥシューズのせいだと思うのですが。そりゃ12時間も歩いてたら水ぶくれもできるわな。
ゆるめにテーピングを巻いて、踏みつけられないようにしてみました。

しかし、いたい。
踏みつけにならなくなったものの、つま先に体重がかかるとこう、圧迫されて、水がまだ皮の浮いてない先っぽのほうを押すので、いたい。
でもつぶしちゃうと治りが遅くなるので何となく嫌で、放置を決め込みました。
オンナは痛みには強いのですよ。

水ぶくれ一つにこんなに語ってしまいました。この調子でムロカン記はまだまだながくなりそうです・・・汗

さて、テーピングとエアサロを終え、大山しゅっぱつ。

相変わらず大声で話し、テンションを上げるために歌も歌い始めました。
なんとなく思いついて、「せーんろはつづくーよー どーこまーでーもーー」
ところが、歌詞を思い出せない。

野を越え山越え谷越えて、・・・なんだっけ?

しょうがないからランラン歌ってたら、あーるがスマホで探してくれました。
さすがスマホ!とここも盛り上がります(あたしは携帯の電池をケチりました笑)。

線路は続くよ どこまでも
野を越え山越え 谷越えて
はるかな町まで 僕たちの
楽しい旅の夢 繋いでる
2番以降もあったけど、1番だけで満足。

「どこまでも」続くのはやだ、、とちーちゃんが言って、替え歌制作。

道路は続くよ 室戸まで
野を越え山越え 海越えて
はるか室戸まで 僕たちの
楽しい旅の夢 繋いでる

歌いまくって、もうこれは今回のテーマソングです。
会話が途切れると歌い、足が疲れてくると歌い、思い出したら歌いました。
大声で歌うと、痛みも軽くなる気がするから不思議です。音楽ってすげーー。
ちーちゃんはハモり、あーるは合の手を入れてくれました。

おもちゃのチャチャチャも歌いましたが、歌詞をぜんぶ思い出せなくて断念。
お馬はみんな、ぱっぱか走る~
って歌ったらあーるが、同じ曲で、「こぶたのしっぽ、ちょんぼりちょろり~」
て歌詞もあるって教えてくれました。初めて聞いた・・・メジャーなのかな?

そんな感じで楽しく歌いながらずんずん進みます。
相変わらず時間6キロくらいを維持して、前の人に追い付いたら抜かします。
まわりにこんなに賑やかに歩いてる集団はいなかったので、かなり元気そうな3人組だったんじゃなかろうか。とにかく、疲れを吹き飛ばすべくテンション高めでいきました。住人のみなさま、うるさかったらごめんなさい、、

大山から9キロ先の田野駅がつぎのポイント。
室戸に入る前の最後のコンビニがあります。

途中、あーるの足が虚血になる・・・
ということで、安田の「輝るぽーとやすだ」なる場所で休憩しました。
まだ、休憩所っぽくない場所では休憩したくなかったあたしたち。
道端で座るのをためらうくらいには元気だったのです。

軽ーくマッサージして、2枚ばきの靴下を1枚脱いで、あーる休憩。
あんまり休むと歩き出しが辛いので、そこそこで出発しました。
出発したばかりの時はちょっと歩きにくいんです。
体が歩き方を忘れちゃった、みたいな。
やっぱり疲れは溜まってるんですね~

田野に着いたのは23時半過ぎ。
夜の間でゆっくり休憩できるのは、ここが最後かもしれない、ということで、しっかりめに食べて、休んで、買いこみました。
ここを過ぎると次のポイントはキラメッセ室戸。ずーーっと先なのです。
あたしもパワセン以来ずっと1枚ばきで来てた靴下を2枚にしました。
多めに買った食料はサポートに預けて、ちょっとでも荷物を減らそうと、当分使わなそうなカメラも預けました。だって真っ暗。街灯もわずか。

0時を回って、田野を出発。

したものの、あーるの足がやっぱりやばくて、せめてテーピング巻こうか、ということで数百メートル進んだところでサポート召喚。
街灯の下で、見よう見まねのキネシオぺたぺた。
ちゃんとテーピング技術を学ぼうと密かに思いました。
闇雲なテーピングは逆に体に悪いし。

田野から走ってあたしのバッグ持ってきてくれたヨット部の子、まじありがとうでした。

ここから先は羽根岬を目指します。
あーるがスマートなフォンで調べた地図によると、かなりかなり先らしい。

田野57.2キロ
羽根岬65.3キロ
キラメッセ76.2キロ
行当岬77.8キロ
室戸岬87.7キロ

(以上ぜーんぶあたしのマップファン検索による)

これによるとたった8キロなんだけど、たかが8キロ、されど8キロ。
街灯はほとんどなく、懐中電灯がなければ道は真っ暗。
さすがに貫歩者もばらけてきて前後には誰もおらず、ここまでの疲れと足の痛さ。
だいたい8キロって、10分の1ですよ。全行程の約10分の1。けっこうなキョリ。

つーわけで、大変でした。
ツイッター記録によると2時間半弱で行ったらしいから、まあ時速4キロ弱は維持してたみたいだけど、いやはや。
精神的にも辛くなってきて、歌を歌うのも途中でちょっと飽きてきて、100メートルおきくらいに生えてる街灯を数えることにしました。
ちーちゃんの応援にも励まされたなー。
あの街灯まで行ったら休もう、とか、バス停見つけて座ったりとか、ちょいちょい足を休めます。

見えてるのになかなか近づいてこない、オレンジの街灯と、白い街灯をあわせて32個数えたところで、やっとこさ羽根岬。時間は2時半。
もう、それはもう、達成感でいっぱいでした。
ここが一番感動したかもしんない。

羽根岬とかぜんぜんメジャーじゃないけど、もう忘れらんないね。
とはあーるの談。
「田野の先には羽根岬ってのがあってねー、これが遠いんだよ」
とか語っちゃうね。

感動のあまり持っていた携帯で写メ。


懐中電灯の光、こんなもんです。
けっこうハイパワーなんだけどな、頼りないもんだな。

夕方までの温かさとは一転、だいぶ冷え込んでいたので、休憩するとすぐ体が冷えます。でも、休憩しないとつらすぎる。
少し休んで、チョコとか食べて、ストレッチして。
ここはサポート場所じゃないから、サポーターに会えるわけでもないのです。

次はいよいよ、キラメッセを目指します。
夜明けまでに到着、を目標に。
だいぶペースが落ちてるけど、まだまだがんばれる。はず。


ゴールまであと9時間半!

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