2011年11月4日金曜日

ハタの休日

11月3日
文化の日です。

幡多の休日です。

ローマの休日のようにギターを振りおろしたりカフェテラスでお茶したり(そんなシーンあったっけ)はできませんでしたが、
山道を走ったり海沿いを走ったり焼き肉を食べたり、ふしぎなハンバーガー屋さんでハンバーガー食べたり、山道を走ったり海を見たり川沿いや山道を走ったりしました。
いっぱり走りました。車で。


この日、大月町で「大月町産業祭り」なるものが開催されると聞いていたので、いってみました。マグロの解体ショーとかあるらしい。
がしかしなにせローカルなお祭りで、しかも学生の部屋はネット環境もないため、情報がない。何時から何時までやってるんだか、どんなものがあるんだか。
前の日に総務のひとが、「昨年母親が行ったけど、午後に着いたらマグロは跡形もなかったらしい」といっていたので、まー午前中に行けば大丈夫だろう、と、朝10時に出発。
30分くらいで到着しました。
大月町総合グラウンド。


ちょっと雨の降りそうな空でしたが、ぎりぎり曇り。
なかなか盛況な様子。


地域の名産品を売ってるコーナーとか、ふつうの屋台とか、特産品の試食とか、いろいろありました。

真ん中には何に使われたのかよくわからない櫓が2つ。





試食に並ぶ長ーい行列。



案内板を見てみると、開会は9時。
マグロの解体ショーは10時20分から。
・・・終わってるやーん。

閉会は13時50分。
はやっっ

予想以上の早さです。
ま、まあ、翌日は平日だしね。
農業とか畜産とかしてたら、生活時間帯も早いのかもしれません。
焼き肉の試食だけゲットしました。
うまかった!しゃしんはない。

それからぐるっと回って、ブリのへら寿司を購入。
自分用お土産。
あとで食べましたが脂がのってて美味しかった。
このあたりの特産のようですね。
「脂の乗った魚の酢締め」というものに目がないあたし。




1時間ちょっとで会場をあとにしました。

さて、どうするか。

せっかくここまで来たし、ということで、2~30分走って柏島へ行くことに。
つ、ついに来ました。
夢にまでみた柏島。

夏じゃないけど、泳げないけど、柏島は柏島です。
水はものすごく澄んでいました。


 
 



これがみんなが飛び込む橋(の高い方)ね。


高いところを見ると登りたくなり、高い所に立つと飛び降りたくなるわたし。
うーん、夏に来たい。


みんなが泳ぐ辺り。
 



曇り空だったので青さはいまいちですが、キレイです。



うみのほう。





ちょっと歩いて、ひとまず満足して、こんどはお腹を満たしに宿毛へ向かいました。
なんでも、キリンハウスというおもしろハンバーガー屋さんがあるらしい。


アーケードから横道に入ったところに、ありましたありました。
祝日だったせいもあってか、アーケードがあまりにも閑散としていたのは悲しかったですが。
キリンハウスはばっちり営業していました。





なかなかユーモラスな外観です。
中はすっごく年季が入った感じ。
ウエスタン風のデザインで、かなり懐かしい雰囲気でメニューが壁に貼られています。
ハンバーガー、チーズバーガー、クオーターパウンダーまで。
モーニングとかディナーもあります。

コーヒーを頼もうとしたら、「最近変なおじちゃんが、コーヒーだけ頼んで店に居座って、女子高生とかに話しかけるんで、コーヒーはやめにしたんです」といわれました。
そんな理由・・・


ハンバーガーとココアを頼みました。
しめて330万円也。

1000万円払っておつりは670万円。
ここの通貨はそういうことになっているらしいです。

待ち時間に、ブラックジャックの20巻が置かれていたので久々に開いてみました。
手あかで真っ黒でした。

あたしが外科医にあこがれたきっかけは、たぶんブラックジャックです。
医者になりたいと思ったのはもっと別の活字の闘病記たちだけど、外科医はこれ。
だってかっこいいもん。
めちゃくちゃだけど、キザだけど、かっこいいもん。

今読むと、薬品とか道具の名前とか、これ知ってる!ってのがあって面白いです。
ありえへんやろー。 って場面も多いけど。
一人でオペって、助手は?術野の確保は?
リンパ節転移ごりごりの癌が手術だけで完治!?


ひさびさに最初から読みたくなりました。


さて、やってきたハンバーガーたち。


パンがふわっと大きくて、ボリュームあります。
中身もなかなか美味しい。

飾ってあった新聞記事によると、20年以上前からやっている、宿毛で第1号のハンバーガーショップなんだそうです。
ほえ~

「キリンハウス」
宿毛へ行かれましたら、一度は。


さてさて。まだ1時過ぎです。
お土産でも買うか、ということで宿毛の道の駅に行きました。
お店はそんなにだったけど、こんなものが描かれていました。


なんじゃこりゃー
と思ってカメラを向けていたら、おじちゃんが撮影用踏み台を置いてくれました。
上は乗ってとったやつ。

乗る前↓



中心の十字の左上の丸ふたつは、足の位置らしい。
そこにしゃがんで中心を指さすと、ひだりの
「ここは世界のまんなか」がいい位置にうつるらしい。


右端にはこんなん


誰だこんなこと考えるの。
宿毛地方、おもしろいおじちゃんが多いのかな。
キリンハウスのひとといい。


裏手が海ぞいの遊歩道みたいになってたので、降りてみました。

ねこ



こういうの見るとわくわくしちゃう子です

 



海を望む。

 



曇りってのもいいな。


そこからいったん宿舎まで引き返して、3時過ぎ。
少しだけ悩んで、次は足摺岬を目指しました。

家族で来たことあるか知らんけど、すくなくとも自力で行くのは初めてです。
ルートが2通りあったので、山道っぽい方を選びました。
三原を通って行くようです。

三原付近で、「どぶろく祭り」の看板を目にしました。
この日は馬路村のゆずはじまる祭りもあったみたいだし、お祭りデーだったんですね。
文化の日だしなあ。

どぶろく祭り、会場の横を通ったのでちょっと寄ってみました・・・が、ちょうど終わったところらしくて搬出作業の真っ最中。
残念。
来年も情報をゲットできたら、ぜひ訪れてみたいおまつりです。名前的にも。

くねくねの山道をとおり、途中素敵な紅葉の色を目にして、走る走る。

残り30キロくらいの看板を見てからが長かったです。
峠を登ってー、降りてー、くねくねー・・・

17時過ぎ、やっと到着。
ジョン万次郎の背中が出迎えてくれました。

(まわりこむ)
 


そしてこのロゴ、なかなか素敵だと思いました。



そういえばいま、高知駅の前に竜馬と中岡さんと武市さんの像が並んでますが、ジョンはそこにはいないんですね~。せっかく銅像仲間なのに、寂しかろう。。


こんなとこをくぐって、展望台へ


「新緑モード」でとると、青が強調されることを知りました。

灯台と、アンテナ?




東屋って、なんか日本っぽくない雰囲気がして好きです。

帰り、峠を降りていたら雲の裂け目から夕日がみえました。






晩御飯に悩んで、とりあえず中村へ。
実はまだ中村に行ってなかったのです。
ついでに、幡多まで来てお魚もまだでした。
先生に何が食べたい?って聞かれて、「・・・おさかな・・」
と答えた日、行ったお店はトリ屋さんだし。

こんなん食べました


うまうま。
ここへきたら絶対食べるべき!
と言われていた清水サバ、食べてみたかったきびなごのお刺身。
ほかにも清水サバのバッテラずしとか、好物の青さのりの天ぷらとか、
煮魚とかいろいろ。 お酒が飲めなかったのが残念です。


走り回って美味しいもの食べて、充実の休日となりました。


そして今日は最終日。
なんとオペの予定がありません。
年に3回くらい、そんな日があるらしいです。

午前はいつも通りカンファと回診。
で、オペのために早くお昼を食べる必要もないので、外来に行ってみました。

患者さんの立場に立った診療、ってのをまた意識させられました。
そうだよね。
幡多に住んでる患者さんが、大学へ通うとしたら。
車で飛ばしたって2時間かかる距離を、おじいちゃんおばあちゃんが通うとしたら。
たいへんなことです。
そういうとこへの配慮も大切だ。


午後、若手の先生にサーフロー(留置針)を入れさせてもらいました。
点滴なんかに使う、プラスチックの柔らかい針。
内側に金属の針、その外にプラスチックのがかぶさっていて、刺したあとに内側だけ抜くと、柔らかい針だけが残る仕組みです。

ただ血管に刺すだけより、ちょっとだけ難しい。
何度か苦労しましたが、入りました。
お手本に見せてくださった看護師さんはとってもうまかった。
毎日血管の見えないようなおじいちゃんに刺してるんだもんな。


することがなくなって、4時ごろには実習終了。
部屋を片付けて撤収して、こんな木を眺めたりして、帰路につきました。

秋っぽい。



かえりみち。
トトロが出てきそうです。
そのへんでおばあちゃんが
「めーいちゃぁああん」
って叫んでるんじゃないかな


 




中村で、「泰作さん」を買って帰りました。



さっそくひとつ食べました。
クッキーっぽいのとあんこの合わせ技。
あまあま。これがすきなんです。


あぐり窪川で豚まんも食べました。
これまた美味しい。玉ねぎがきいてます。


さて。
高知に帰ってきて明日はライブ。
荷物を片付けつつ練習しないといけません。
まにあうのか・・・?

魔性(じゃないとおもう)の女、幡多へ行く

ちょいとごぶさたしております。

幡多から帰ってまいりました。
ええ、幡多へ行っておりました。


学外実習3週目、幡多けんみん病院。
外科。


行きはなんとも強行軍でした。
前の週にいろいろと重なって、
きのう3時間しか寝てないぜー!
ここ2日3時間ずつしか寝てないぜー!
3日で10時間弱しか寝てないぜー!
4日で13時間しか寝てないぜー!
5日で15時間しか寝てないぜー!

てなかんじで。
ぜー! が早くもゲシュタルト崩壊を起こしています。


日曜日、ダンスの公演に出演していたため、そして前日は美容院と軽音の練習と公演のリハーサルに覆いつくされていたため、ぜんぜん準備ができていなかったのです。

朝10時から公演の準備、ゲネプロ、本番が19時から21時。
すこし撤収を手伝って、22時からは学校で軽音のリハ。
明日、11月5日(土)、軽音部ライブ スクラムナイト です。

0時に終わって外に出て、さらにすこしアカペラの練習なんぞして、家に帰りました。

ダンスのためフルメイク以上にばっちりな化粧を落とし汗を流し、布団やら白衣やらを車に積み込み、準備を終えてガソリンを入れて翌日の朝食を買って高速に乗ったのは、2時40分のことでした。

高知市内から幡多まで、夜だったら2時間くらいでいけるかな~、と聞いていました。
むかしはもっとかかったらしい。
今は中土佐まで高速が通ったし、中村からは中村宿毛道があります。
・・・それでも2時間。


不思議とあまり眠くはなく、窪川のコンビニで地図を見がてら休憩。
店員は若いおにいちゃんでした。
こんな時間にこんな若い子がバイトして・・・と思いましたが、むこうも、
深夜3時過ぎにジャージ姿で髪くるくる(ぼさぼさともいう)でこんなとこにいて、何してんだこの女のひとは
と思ったことでしょう。
道は、とにかく1本道でした。
56号をずーーーっといって、中村で左折して中村宿毛道へ。
降りて右へ。
そしたら看板があります。

4時半ごろ時間外受付について、宿舎のカギを受け取ります。
看護師宿舎へ行って、布団やら何やら荷物を運びいれます。
4時40分。
きっかり2時間♪

この宿舎の3部屋を学生用に提供してくださっていて、学外で幡多に来るひとは順番にこの部屋に入居するんです。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ(うつらなかった)、ガスコンロ(一口)、などなど完備なのですが、布団だけがないのよね。
数年前は冷蔵庫もレンジも洗濯機もなかったとか。
かなり厚待遇になっております。
ありがたい。


荷物を入れて布団しいて、寝たのは5時過ぎでした。
長い1日であった。


翌日は8時20分集合。
10分に他の学生と宿舎前に集まろうという話だったから、7時半に起きました。
我ながらよく起きたと思う。
誰かほめて。笑

今日一日乗り切ればゆっくり寝れる・・・!
この実習は今日にかかっている!

と信じて頑張った初日。
午後はけっこうがっつりなオペがありました。
若い先生が多い日で、術野がぜんぜん見えないまま鈎引き。
うう。

先生にかまっていただき、初日の気合もあって、どうにか乗り切りました・・・
17時終わって帰る時、一緒にオペ入ってた先生とすれ違いました。
「ほんとはこの後標本整理があるんだぞ~、一緒にやるか?」
じょ、じょうだんです・・・よね?

いつもなら冗談でも「いいっすよ~」と言うところですが、今日だけは。
今日だけは寝かせてください・・・


18時には寝てました。
早寝しすぎて午前1時に目が覚めて、すっきりしてたのでごそごそ。
やりたかったことをいろいろ片付けて、朝5時くらいにもっかい寝ました。
そしたら。
やつに会ってしまいました。

金縛り。

ちょっと寝かける⇒金縛る⇒起きる⇒もっかい寝かける⇒金縛り⇒・・・
3回くらい繰り返して、それでも寝たら、次は7時過ぎまでちゃんと寝れました。
やだやだ


でもあさの空がきれいだったのでよしとします




この日は実習のあと、先生に飲みにつれて行っていただきました。
看護師さんも一緒に、トリ屋さんへ。
うまかったー!

そして帰ってばたんきゅー。
4時半ごろに一たん目が覚めて、寝る支度を整えてふたたび就寝・・・
とおもったらまた会ってしまいました。
うーんうーん

3日目は実習がわりと遅めに終わり、それでもまた先生と飲みに。

先生方、みなさん個性的で面白くて楽しいのです。
でも。とある先輩があたしについて変な情報を流しちゃったおかげで、
「魔性の女」
というへんなレッテルを貼られてしまいました。
「お前、どこが魔性なんだ?」

って、あたしが聞きたいわい。。


先生の、ハーゲンダッツの大人買いに驚きました。
そして帰って・・・(以下前日と同じ)





さて。
幡多4日目は国民の祝日です。
休みです。

ここからは次の日記にうつります~