2012年7月16日月曜日

読書のスヽメ

久しぶりに会ったひとなんかに「ブログ読んでるよ~」って最近よく言われ、ちょっとはずかしくなるねこですこんにちは。
面白いとか好きとか言っていただけるとさらに嬉し恥ずかしいもので。


思えばあたしの文章書き歴はけっこう長いのです。
3歳くらいから親にノせられて絵日記を書き始め(しかし絵心は今も昔もまったくない)、小中学校は連絡帳の日記をほぼ欠かさず書き。
小学校の5年生くらい、思春期のいろいろうじうじと考え始める頃に、誰にも見せない自分の日記を書き始めました。ま、親はこっそり読んでいたかもしれませんが。
誰にも見せたくないけど、でももしも自分が死んだら誰かこれを見つけて読んでくれるかなあなどと考えないでもなかったので、それが読み手を意識した日記の始まりかもしれません。

あーなんて暗い子供!
決して死にたいとか思ってたわけじゃないです。決して。
いつか右手を怪我するかもしれないと思って左利きの練習をしてみる、その程度の想像です。結局お箸しか使えるようにならなかったな。

途中数カ月開いたりしつつ、高校まではちゃんちゃんと日記を書いてました。
大学に入ってmixiで日記書くようになって、1日2回も日記を書く気力はなくなりましたが今でも時々書きます。 年に数回くらい。


「どんな本読んでるの?」
と訊かれてうーんと考えてみましたが別段小難しい本を読んでた記憶はありません。親にはもっと「名作」を読みなさいとたびたび言われています。ただ量は多く読んだかなあ。
小学校時代は少年探偵団とモーリスルブランのルパンシリーズにハマり、中学時代は江國香織といろいろなライトノベル、高校もそんな感じ。
大学に入って本はとんと読まなくなりました。
最近もうちょっと読書しなきゃなあと思ってちょこちょこ買ってみますが、漫画と積ん読ばかりが増えてゆく今日この頃です。
吾輩は猫である、も、読み始めたものの亀の歩み。



いまどんな本を持ってるのか、ちょっと見返してみたくなったので、ついでにちょこちょこここへ書いてみようかな。


というわけで本日の本。

泳ぐのに、安全でも適切でもありません/江國香織



江國香織は好きです。
その割に、全部読んだってわけでもないんですが。

ひらがなの使い方がうまいと思う。
何もかも漢字になってて小難しい単語がいっぱい並んでいるような、椎名林檎の歌詞のような小説も好きだけど、江國さんはじょうずにひらがなを使う。
ことばの並べかたがほんとうにきれい。

この作品は、山本周五郎賞受賞作品だそうです。


――女は、男にダイエットをだいなしにされるためにダイエットをするのだ。

この短編集の、ふたつめに入ってるお話、「うんとお腹をすかせてきてね」の冒頭。
さいごは、

――夕方から夜に色を変え、夜から夜中になっていく街の片隅で。


非現実的な推理小説!とか一世一代の大恋愛!とか、あるいは泣けるドキュメンタリー、とかを読んできたあたしにとって、どこにでもいそうな人たちの、どこにでもありそうなお話を、でもこんなにくっきりと描いた小説はちょっとした衝撃でした。

あたしが文章を書くときに、ひらがなを使おうか漢字にしようか考えるようになったのは、江國さんの影響が大きいと思う。
この言い切りの文体もとても好きだけれど、それをやるとほんとうに小説のように、わざとらしい文章になってしまう気がして真似できずにいます。

語りだしたらとまらない気がするのでこのへんにしとこう。


きょうはBAY5SQUAREでRockin' Hell Cabaretってロックのイベントがあるので、それに行ってきます。The Birthdayがくるらしい。初めてチバさんを生で見られます。
わくわく。