2015年2月20日金曜日

龍馬マラソン

2月15日、初めてのマラソンに挑戦しました。
きっかけは、去年のウルトラマラソンに抽選もれしたこと、かなあ。もともといつかは走ってみたいと思っていたのです。それは長野マラソンのボランティアをした中学生の頃から。

大学の頃は走るより部活に忙しかったけど、研修1年目の時の先輩がよくマラソンに出ていて、いつかは… と思ってました。
そして今の病院はDr.たちが妙に運動好きで、みんなでウルトラマラソンに出ようとしたり、週一でスカッシュバレーしたりしているのです。で、乗せられてウルトラに応募したら落ちた、と。
こうなったら何としてもマラソンに出る!と燃えてしまったわけです。

挑戦を決めて、去年の11月頃から走った距離約150km。10km週3回が目標だったけど、それには遠く及びませんでした。
でも夏は時速8kmで3kmも走ればもう満足だったのが、最終的に時速9kmで10km走れるようになったので成長したってもんです。
1月に一度だけ挑戦した20km走では、13kmくらいでハムがぱんぱんになりそれ以上走れず。
そんな感じで当日を迎えました。

脚にはいろいろ不安があるので、その対策は色々しました。
扁平足+外反母趾があるので、カサハラ式テーピングの上からラン用の5本指靴下。すぐ痛くなる右膝には鬼コーチこと旦那さんに頼んで前日にテーピング、そして鬼コーチによる縫工筋ゴリゴリほぐし。「痛いわ!!」と叫びながら。
足首安定のために、右だけコウノエベルト足首用。
CW-Xのコンプレッションスパッツ、鬼コーチに借りたコウノエベルト腰用。
ちなみにパンツもラン用のを買いました。
ズボンじゃなくてパンツ。アンダーアーマーのが安売りしてたので。食い込まなくて快適だった気がします。笑

前日に受付して、当日は8時過ぎに城西公園へ。
カーボローディングと称して朝はお餅を食べたのですが、これがちょっと少なかった。ので、プロテイン飲んで、持久力のためにヴァーム飲んで。ここで水分を摂りすぎました。
会場へ行ってトイレに行こうとすると、これが長蛇の列。たくさん並んだ簡易トイレにたくさん人が並んでます。
8時半の集合に遅れると最後尾のFブロックからのスタートになっちゃうのですが、目標時間が制限ギリギリ6時間のあたし、もちろんスタートはFブロック。てことで遅れても関係なし!気にせず並びます。
スタートの9時まで、ぞろぞろ電車通りに移動したり、開会のセレモニーがあったりしたようですが、最後尾にはほぼなにも聞こえてきませんでした。
それよりも日陰で寒い!
またトイレ行きたくなるじゃん!

9時に号砲。あたしがスタートゲートをくぐったのはその7分後でした。
関門とかの計測は号砲が基準になるけど、個人の記録はゲートをくぐってからの時間も測ってくれます。靴にチップをつけてて、これで5kmごとのラップタイムを計測してくれるんです。便利。

しばらくは人口密度が高すぎて、走ってるとも言えない状態が続きます。
ちょっと駆け足するとすぐに詰まって、高速の渋滞みたいな感じ。
初めから飛ばしたら保たないとふんで、キロ7分半くらいを目指して走りました。ゆっくりゆっくり。
欲張っちゃいけない、目標は完走です。

4kmくらいごとにある関門は、6時間でゴールできるペースを上限にされてます。
スタートでの7分のロスもあって、最初はちょっと焦る。
それからエイドも3キロおきくらいにありました。最初だけはスキップしたけど、その先はかならず何かしら飲んだりかじったり。

高須のあたりでは沿道に知り合いもちらほら見つけました。

6キロくらいで早くもトイレに行きたいような感じ。やっぱ朝飲みすぎたよなー。早いうちにトイレ行くとか勿体無い!って思ってたのに。
まだ人口密度が高い分トイレも結構混んでて、並ぶのがためらわれます。
そして9キロ地点。コースが南国バイパスを離れるところに、2個だけ仮設トイレがありました。少ないからこそ、並んでるランナーも少なく4人だけ。
ここだ!と思ってすかさず並びます。
待ち時間の間に水分補給、うちの母と一緒に応援に来てくれてる鬼コーチにメール、擦れて痛くなってきた足首ベルトの巻き直し、などごそごそ。

さて、東道路の交差点を南に折れて、海を目指します。トンネル内は狭くて、再度人が詰まり気味。追い越してはつっかえ、コース取りが難しい。
二つ目のトンネルの手前でカツオくんを追い越しました。沿道からも大人気。
トンネルを出ると、エイドにスポーツトマトが。これが美味しかった。エイドの食べ物ではこのトマトと蜜柑が良かったです。

アイドル風の子達が空き地でダンスを披露してたり、吹奏楽部の子達が演奏してたり、応援もいろいろ手が凝ってます。
個人的にチョコ配ってるおばあちゃんとか塩あめ配ってる人とか、深層水配ってるけどコップがないところとか。
ほんとここの人たちあったかい。

15キロ地点くらいで母を発見。交通規制があって、応援の車も多くて大変だったろうに、ありがたい。鬼コーチは相当運転を頑張ってくれたようです。
向かいに義姉を発見、その先に鬼コーチ。
「何かいる?」と聞かれて、「大丈夫!」と答えて走り去りました。まさかこの先もう会えないなんて思わなかったよね。
あとこの辺の道端で実況のラジオが流れてて、「川内選手、残り5kmです!」みたいなのが聞こえました。おいおいもうゴール目前ですか・・・ わたしの3倍速ですかー。

前は限界だった13kmは過ぎたけどまあ快調に走ります。19キロくらいで浦戸大橋。
「絶対歩いちゃダメ!」という恩師の言葉が蘇りますが、去年走った人には「坂は歩くべき」と言われたし・・・ 悩みつつ、ここはさすがに途中から歩きました。
海沿いの花海道に出て、ここからはずーっと同じ景色。
沿道にはずっと応援の人が続いています。23キロくらいでそろそろしんどくなったけど、こう人が多いと歩くに歩けない。応援の子供達が伸ばす手にタッチしながら走ります。
ここらで念のため、ともう一度トイレ休憩。だいぶ張ってきた脚をストレッチ。
あんなに心配だった右膝は何ともなく、それより左の足が痛い。右のコウノエベルト、効いてるんだなー、と実感。
さらに鬼コーチにメールすると、どうやらすれ違ってしまった模様。「急いで追いかける!」と。

再び走り出すも、だいぶ左足が痛い、ので、右に巻いてたコウノエベルトを左に付け替えました。
エネルギー補給のためにと、エイドではあんま好きじゃないバナナも食べました。皮をむいてくれてるから、受け取ると手がベタベタになる。うぬぬ(ーー;)

仁淀川橋の手前で鬼コーチからメールが来て、渋滞がすごすぎるからゴールで待ってる!と。
しかし、脚はもうぱんぱんなのに、エイドのエアサロが売り切れてるわけです。え、えあさろー…
完走に不安を感じながら、仁淀川橋に差し掛かります。これを渡りきれば折り返しだ。
しかしこの橋、長い。恩師の言葉を浮かべつつ、耐えきれずに歩く。途中でストレッチして、また走る。その繰り返しです。
橋を渡りきっても折り返しはまだ見えません。コースを下見した時、仁淀川橋の手前までしか見てなかったんです。ここまできたらあとは折り返し、としか思ってなかった。渡りきってからまだ数キロあるなんて。えー。。
折り返しの手前のエイドに救急車が止まっていました。
え、参加者搬送…?

そしてついに折り返し。帰り道ってのは何故か短く感じるもので、歩いたりしながらもどうにか進みます。途中、職場のDr.とすれ違いました。「頑張りましょう!」と何故か言えず、「頑張ってください!」になりました。他人事。

そして橋を渡りきるとそこに…鬼コーチ!と、母!
どうやら、めちゃめちゃ細い裏道を抜けまくってきてくれたようです。ありがたい。まじありがたい。エアサロを浴びまくり、アミノバイタルのゼリーを流し込む。
次はゴールで!と言って別れました。

そこから20分もするとあら不思議。体があったかくなってきました。脚は痛いには痛いけど、さっきまでより長く走れる。
そうか、エネルギー切れだったのねー。
時速9キロとしてもう4時間半、2000kcalは消費してるはず。バナナ2切れじゃ足りません。

これに元気を得て、あと7km。
1km走って、1km歩いて。
あと5kmのところで、残り70分。
残り全部歩いても6時間に間に合うぞ、と誘惑に誘われますが、走れる限りは頑張ろう、と自分を諌めて走りました。

あと2kmのところでおっきなカメラ持ったおじちゃんが1枚撮らせて!と合図してきて、つい笑顔になりました。あとで聞くと友達のお父さんだったみたい。ああいう応援の仕方もあるなーと。元気出ました。

春野運動公園の敷地に入ってからも歩いていたら、義姉夫婦を発見。
これは走らないわけにはいかないじゃないの…と、最後の力で走ります。その先に母、そして鬼コーチ。
歩かせてくれ〜と言いながら競技場に入り、残りトラック半周。
ここまでくると何故か元気が出て、最後は何人か抜かしてゴールしました。
5時間33分。ゲート超えてからで5時間26分。

しばらくはまともに歩けたのですが、応援する側に回ってがんばれーとか言っているうちに脚が固まり、帰りの車まではびっこひきひき行きました。

そして3日間続く筋肉痛。
右は大腿四頭筋と筋膜張筋、左は足の外くるぶしらへんが痛い。
左右非対称です。歪んでるんだな。

いやー、いい体験しました。
次は5時間切りを目指したいと思います。